厳密には

厳密には完結、ではないのですが。
『花塵』１９話、２０話をＵＰしました。
『花塵』タイトルはこれで完結です。

後日談は多分全三話になるかと。
もうちょっと救いがある話になります。
うん、書いていてあんまりだなーと思ったので。
続きに『花塵』についての様々なネタバレ。

拍手ありがとうございます。励みになります。

何故『花塵』がこうなったのか、について。
それは自分の実体験に基づいているからです。（苦笑）
忍人さんは確かに千尋をとても愛していますが、
彼の感情は恋愛感情ではありません。
愛情はあっても千尋に恋してはいないのです。
他の忍人さんはわかりませんが、
『花塵』ではとりあえずそういうことになっています。
まあちゃんと理由があるんですが。

譲と忍人さんの違いを書き出してみるとわかりやすいのでそうしてみます。
〇共通点〇
・近い未来自分が死ぬとわかっている。
・神子が好き

〇相違点〇
・未来を知る前に恋をしていた。（譲）
・出会う前に未来を知っていた。（忍人）


自分が死ぬとわかっているときに、
人はなかなか恋愛モードにはなりません。
なぜなら自分のことで手一杯だからです。
けれど自分の好きな人が死ぬかもしれないと思うと、
簡単に恋愛モードに入ります。理由は残酷ですが簡単です。
その状況に酔ってしまえるからです。
千尋は完全に恋愛モードですが、忍人さんは違います。
千尋は現代で生まれ、育ち、簡単に恋愛スイッチが入る状況で
豊葦原に戻りました。
自分は王女だから恋愛は難しいとかそういう考えはありません。

だから千尋は完全に忍人に恋をしました。

けれど忍人さんはそれどころじゃありません。
でも忍人さんの愛情は恋愛感情よりずっと複雑で、
深いんです。それは確かなんです。
けれど恋愛じゃないなと思います。
何だろう。無償の愛って恋愛じゃないですよね。
相手が好きだから、好きになって欲しいそう思うのが
恋愛じゃないのかいと自分は思ってるんで。
忍人さんはそういう『欲』がないんです。

忍人さんの『君の為に生きてみたい』は
ある意味『君の為に死にたい』と同義です。
譲や幸鷹さんや鷹通さんの『君の為に生きてみたい』は
ある意味プロポーズです。
『君と添い遂げたい』と同義だからです。

恋愛＝生涯の伴侶
なのは多分一緒なんですけど、そういう違いがあります。
別に忍人さんは死にたいわけじゃないんですが、
残りの時間を君の為に使いたいということですね。
こう考えると堅物に見えていた天白虎の諸君は
わりと情熱的な恋愛体質かもしれませんね。
地玄武がピュアすぎるだけなんですけどね。
（考えようによってはリズ先生はチェリー？←下品）

地玄武の皆さんはなんていうか、
神子が女の子だから好きなんじゃなくて、
神子っていう存在そのものが愛おしいと思っている。
そういう感じがします。
だからあんまり恋愛っぽい感じがしないのかもしれません。

最後に書いているときに聞いていた曲を。

http://www.nicovideo.jp/watch/nm3611741
【耳のあるロボットの唄】　重音テト
自分的忍人のテーマ

http://www.nicovideo.jp/watch/nm4155717
【汽笛】　重音テト
モーニングワークという言葉の意味がわかると涙腺決壊。

http://www.nicovideo.jp/watch/nm7869327
【Alice】　初音ミク
読了後に聞くといいかもしれません。


ここまで読んでいただきありがとうございました。