これって……

高杉氏と外交官殿をクリアしました。
アーネストはもうちょい前にクリアしてたのですが、
高杉氏。

なんだろう。
将臣以来の完成度の高すぎる男ですね。
びびりました。
シナリオ的にはやっぱり天地が対になってるんだな。
だから出来が、ごにょごにょごにょ。

これで青龍、朱雀、玄武ときましたので、
次は白虎。
白虎。

白虎。（しつこい）

の、前に先に祟君かな。
御家老もフラグは全部立ってるのですぐ行けるのですが、
最後に一番最初からやり直すのですよ……！（阿呆）
桜智のフラグ立たないままできちゃってるので
どうしたって二章からやり直さないといけないのですが、
どうせなら最初からどーんとやり直します。（阿呆）

ちょっと高杉氏ネタバレの感想書きたい気分なので、
折りたたみますよ。

基本ハッピーＥＤで終わってるんですが、
最後のあの問答。
史実の方の高杉氏と彼を看病していた尼さんの会話が
元になってますよね。
あれ一般的に辞世の句っていわれてるやつですし。

直前に御家老と龍馬が語り合う事態なんというか、
嫌な予感しかしないんですが。
高杉氏、死ぬまで添い遂げようというよりも、
死んだ先こそ一緒にいようと言っているように自分には感じました。
あの桜というか花びらが舞うのは本当に嫌な予感しか
しないんですよ！！！！！

あれ、あの後二人で一緒に目を閉じて……っていう
展開でもおかしくないというか、
個人的にはしっくりくるというか。

反魂って本当に難しいことで。
リスクが大きいことで。
ゆきちゃんに命の力が返されていたとしても、
残量って本当に満タンだったか、実は怪しいと思っていて。
高杉氏はゲージがマイナスになってて、
それを埋めたとしたらプラスに持っていくだけでも
結構エネルギー必要だとおもうんですよ。
プラマイゼロにするのにかなりの命の欠片を使っていて、
その後均等に二つに分けたとしたら。
自分の純正な命の欠片なら一個ぶんは一個として
機能するかもしれないけれど、
他の人に使った場合良くて０．５、悪くて０．３個分くらい
にしかならないかもしれない。
そしてその高杉氏の寿命のラインにゆきちゃんが
あわせられていたとしたら……。
その後に平穏に暮らしたならまだしも、
ＥＤの時間軸に来るまでに色んな激動の日々を送っていて。
なんか自分には、

『成したい事も成したし、
一緒にいたい人と一緒にいられたし、
幸せだったよね』

という風に見えてしまったというか。
だからあのシーンの直後に二人が眠るように逝ってしまっても、
おかしくないなあというか。
あの後二人で穏やかに生きるのかもしれないけれど、
先はそんなに長くないだろうなあとか思ってしまうのです。
不幸に見えたわけじゃなくて、
なんというか満たされ過ぎて怖いというか。
最後の二人にあんまり生きている匂いがしなかったというか。
もしかしたらあれ、最後に高杉氏とゆきちゃんが
普通に着物着てたら違ったかもしれませんが、
通常の服ですしね……。

ああ、やっぱり地玄武って限りなく死に近いですね。
死に近いというか生から遠いというか。
生から遠いというか……生活の匂いが薄いのかな。

高杉晋作というキャラは、葛城忍人がなければ
なかったんだろうなあという気がしました。
忍人さんと幸せになりたかった全国の神子殿たちに
向けた餞というか。
忍人と高杉の生きる目的は正反対ですよね。

失われた物そして国、自分にとっての信念を取り戻し、
自分が刀を預けるに相応しい王を求めたのが忍人さん。
自分の信念の為に自分の責任において刀をふるい、
神子を自分の人生に巻き込み殉じさせまいとしたのが高杉さん。

神子に対する想いも違う。
まあそれは忍人と高杉の女性観の違いなんですが。
忍人さんって自分が男だっていう自覚あんまりないし、
女に対して意識薄いんですよね。
ぶっちゃけ千尋が男だったとしても忍人はかまわない。
その方がむしろいいとすら思っているのかもしれない。
でも千尋が大事なんですよ。
本当に守りたい自分の生きる証。
だから千尋の命を代償になんて絶対に有り得ない。

でも高杉氏は、本当はちょっと願ってるんですよね。
ゆきちゃんともう少しでもいいから一緒に生きていたいと。
だからきっと拒みきれなかった。
もう少し生きて自分の志を全うしたいという欲も多少あったかもしれない。
同じシチュエーションがあったとしても、
千尋の命を代償に寿命が延ばされるというのなら
忍人さんは反魂を全力で拒んで死んでいくでしょうね。
忍人さんは悪い意味で欲の薄い人なので。
だからクリスマスの短編もあんな話になりました。

それでも見事な一生ですよね。
あんなに見事な男に添うゆきちゃん。
べらぼーに良い男に愛され、対等に愛そうと頑張るのなら
やっぱりべらぼーに良い女に磨かれるのかもしれないなあ。
短くとも悔いのない見事な人生を送るんでしょう。
二次創作できないくらい綺麗な話でした。
いや見事におなか一杯です。