SOMETHING OLD

SOMETHING OLDをＵＰしました。
遙か５　風花記　小松ＥＤというかＥＤ直前です。
初のゆきちゃん視点。
かなり調整はしましたがどうでしょうか……？
ゆきちゃん難しいです。

ネタバレを含むあとがきは続きに

最終戦後～ＥＤの間の話ですね。
『天の羽衣』の真裏の話になるんでしょうか。
別の話に入る予定のエピソードだったのですが、
時間軸が前後しすぎたのでカットして独立させました。

『SOMETHING OLD』

花嫁が持っているとラッキーなアイテムですよね。
（こうやって書くと緊張感が瓦解しますが）
ゆきちゃんがお母さんから貰った真珠のネックレスのことです。
幸花、譲望と結構数を書いていますが、
まだ結婚まで至っていないので、
（結婚後の話はあるんですけど）
新鮮な気持ちで書きました。

好きっていわれたから付き合うか迷ってるの！

くらいが普通だと思うんですが、もういきなり結婚ですからね。
幸花の話があと二三本でそこまで行くはずなんですが、
幸鷹さんにあえてすぐ結婚させていないのは、
幸鷹さんがあくまで現代人の感覚も持ちあわせているからです。
初めて純粋にあっちの人との恋愛を書いてるんだなー
と凄い新鮮な気持ちになりました。
（忍人さんはあくまで恋愛未満ですからね）

ゆきちゃんに悩んで欲しかった。そして思い切って欲しかった。
もう二度と戻れないわけですし。
それに家にいるのも何か違和感がある。
自分の居場所は御家老の隣なんだって自覚して欲しかったんですね。
家に帰りたいけど、お嫁に行くんです。
だと何だか違う気がしたので、

「もう、ここは自分の場所じゃないんだ」

と自覚するまでを書く事にしました。
ゆきちゃんの妙な思い切りの良さは、お母さん譲りなんでしょうか。
星の一族の二人はゆきちゃんがいなくなることを
既に夢で知っています。
なのであんな状態です。
しかし格好いいな都！と思いながら書きました。
あれくらいは言ってくれるでしょう。
ロードするとわかるんですが最終戦直後の
イベントの分割が都のセリフ始まりなんです。
さー帰ろう！ってやつですね。
御家老はあれでゆきちゃんを帰す覚悟を決めたと思います。
都もそれに気付いていたと思うのであんな展開になりました。
お母さんと会話だけして異世界に戻るんじゃなくて、
皆とちゃんと話をして最後の楽しいクリスマス、お正月を
家族と過ごして御家老のところに嫁に行って欲しかったんです。

瞬兄の写真嫌いは、瞬兄ルートでヒントを得ました。
どうせ消えるのなら思い出なんか残さないほうがいい。
そう思っていた瞬兄が少し前向きになれたんだなと思っていただけると幸いです。
それにゆきちゃんの姿を残せる最後のタイミングでしたしね。
ゆきちゃんにそれを持たせなかったのは、
ゆきちゃんには前を向いて生きて欲しかったから、ただそれだけです。

祟くんも憎まれ口きいてますが、ゆきちゃんに
お父さんとお母さんはボクが面倒を見ると言ってくれています。
迷わずに幸せになっちゃえ！と
わかりにくく背中を押して。
祟くんの方が鮮明に未来を見ているはずなので
（遙か２の設定が生きているとしたら、ゆきちゃんの
龍神の神子の能力値がＭＡＸな今、恐ろしいほど二人の能力も
冴えているはずなので、帰ってきてすぐに夢を見たはず）
ゆきちゃんがいなくなる日、お父さんを連れ出そうとしたのは
祟くんだと思うのです。

次の話は御家老にもゆきちゃんにも色々覚悟を強いるので、
下地としてこの話がどうしても必要でした。
頑張って乗り切ってもらいたいものです。

最後にお世話になった曲を貼っておきます。
この曲がなければこの話は書けませんでした。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm17239967
初音ミク　paranoia